墓標には様々な形があります
お墓といえば墓石をイメージするのが一般的ですが、最近では色々な形があります。
その中の一つである「樹木葬」に注目してみたいと思います。
樹木葬とは、墓石を墓標とする埋葬方法とは異なり、霊園の敷地に植えた樹木を墓標として弔う方法です。
霊園が管理を行うため、墓地を継承する必要がなく継承者がいない方にも将来のことを心配することなく安心して利用できるのが利点です。
また、墓石が必要ないため一般的な埋葬に比べて費用を抑えられることが大きなメリットでもあります。
様々な樹木葬
一般的には桜をシンボルツリーとしている樹木葬が多いようです。

引用:杜の郷霊園 庭園葬
形は様々ですが、庭園になっていたり、芝などでガーデニングされた場所に小さな墓標を用いる場合もあります。


日本庭園を散歩するような感覚で、お墓詣りができる場所もあります。
光が降り注ぎ、自然あふれる広々とした場所で故人も気持ちよく過ごせる様な気がしますね。
注意点
お墓の形が様々になってきていることから、樹木葬も場所によって多様化してきています。
永代供養のみのところもあれば、継承者がいない方向けの一括支払いができるところもあります。
故人、もしくは生前に自分で樹木葬を決める場合は、
・年間管理費
・継承者がいなくても可
・生前契約可
等、確認が必要です。
またデメリットとしてあげられるのは、「周辺が雑草等で荒れやすいこと」です。
最初はキレイでも、きちんとした管理体制や手入れが行われているのか確認すべきではないかと思います。
家族に経済的負担をかけたくないから樹木葬というのもありかもしれないですが、雑草処理のために手間をとらせるのもいかがなものかと思います。(それが弔いと思ってくれる方にはいいですが負担にはしたくないですね)
また、継承者がいるけれど樹木葬にした場合。
親族にとっては、樹木が墓標ではお墓参りをした気にならないという声もあるそうです。
事前に樹木葬をお考えであれば、家族への相談も必要です。
新しい葬法であるがために、戸惑う方もいらっしゃるということも念頭におかなくてはいけません。

費用例
費用も様々ですが、小さな墓標を配置する場所によっても費用が異なっていることがあります。

引用:神戸平和霊園

こちらでは、大きな樹木に近かったり石碑の大きさにより費用を変えています。

こちらは区画別でペットと一緒も可能、永代供養のみの金額です。

たくさんの樹木葬の形を見てみたところ、やはり山里離れた場所だと行くのが大変、手入れが大変ということもあり費用が安い以外はメリットが感じられない気もします。
公園やガーデニングの様なタイプだと、家族が来やすい場所ではありますがコンクリート等を使用すると、費用が跳ね上がる感じです。
確かに骨壺が土から顔を出している様では困りますから、その辺はお墓の管理にお任せですが費用負担と場所、管理を考えてご購入した方が賢明です。
まとめ
樹木葬といっても様々な形があることがわかりました。
もしも樹木葬を希望しているのであれば、家族の理解を得て家族が行きやすい場所や自分が納得できる環境を探し生前に準備するのもいいかもしれません。
また、継承者がいない場合にも永代供養ではなく期限があるタイプの選択もありではないかと思います。
有効期限の最低は7年というのがありました。
7年経てば家族の状況も変わるでしょうし、なんといっても心の整理もつくはずの期間です。
自分がもし樹木葬を選択するなら、5年くらい覚えていてくれればいいかなという感じです。
子どもに費用負担をかけず、自分で一括で支払って5年の樹木葬。
私にとって理想形が見えてきた気がします。
みなさんはどう思いましたか?